haru7716の旅だより

主に旅日記です(車中泊・登山)今後色々カテゴリを増やす予定です

軽貨物運送業の始め方2(開業届の提出と青色申告承認申請書)

今回は税務署への開業届提出と

青色申告が出来るようにする申請書についてお話します。

 

 

事業を始めると言うことは

利益があれば税金を払わなければなりませんよね。

 

サラリーマン時代は会社が勝手に計算してくれて

給与から勝手に徴収され、「年末調整」と言う

便利な方法で税金の再計算までやってくれますが

自営業者はそうはいきません。

 

サラリーマンの場合

給与と言う形で収入が明確化されています。

一方、自営業者はいくら利益があるのかなんて

自分しか分かりません。

なので、自己申告なのです!

 

サラリーマンは、所得に応じて税金が決まる

所得税「住民税」がある訳ですが

住民税は前年度の所得から計算されるので

今回は話の趣旨が逸れるので割愛します。

 

サラリーマンの場合「給与=所得」となる訳ですが

自営業者の場合「売上ー経費=利益(所得)」となります。

(以降、所得ではなく利益と表現します)

 

この面倒くさい「売上ー経費=利益」の計算をして

税務署に、これだけ利益があるので税金を決めてください。

でも、青色申告と言う経費やら何やら細かいところまで

お金の流れをご報告しますので

少し税金を安くしてくださいね!

って感じのものが青色申告です。

 

さあ、ここでサラリーマンの方は不思議に思う点が

あるかもしれませんね・・・

「ん?毎月給与から税金取られてんだけど?」

そうなんです!

そこが大きな違いです。

サラリーマンの所得税前納

自営業者の所得税後納なんです!

 

サラリーマンの場合、給与と言う決まった額の

所得見込みがあるため、あらかじめ計算して

月割りで所得税が徴収されると言うか、出来るんです。

なので、年末調整と言う帳尻合わせがあるんですね。

 

しかし自営業者の場合利益が安定していません。

まったくの赤字なんてこともある話です。

そんな状態で前納なんてしたら大変なことになります。

なので、確定申告で1年の収益を計算してから

税金を決めて徴収するんですね。

 

で、まずは自分が「自営業始めました!」

って報告をしなければなりません。

税務署としては、この人がどんなことをして

お金を稼いでいるのかを把握しないと

いきなり「税金決めて」なんて言われても

あんた何言ってるの?ってなりますよね。

 

そもそもサラリーマンだって、株や不動産収入があるなど

別の収入があれば確定申告はしますからね!

 

ではやっと本題です!

税務署には「開業届」を提出します。

これは超簡単です。

国税庁HPより抜粋)

f:id:haru7716:20200304193203j:plain

開業に〇をして必要事項に記入するだけでOKです

①管轄税務署名

②届出日

③納税地

軽貨物運送業の場合、店舗を持つわけではないので

現住所でOKです

④氏名

⑤生年月日

マイナンバー

⑦屋号

屋号は銀行口座を屋号名で作りたい場合は

絶対に記載してください

銀行でこの書類を確認します

⑧事業の種類

わたしは「軽貨物自動車を使用して荷物の配送」と記載しました

⑨開業日

自分の決めた日ですが、すでに開業実績がある場合は

1か月以内に届け出なければなりません

青色申告届出の有無

青色申告にする人は有にします

⑪消費税事業者の有無

これは事業開始年度は非課税になるとか色々ありますが

1000万円以上売上が確実にあるなら有

そうでないなら無でよいです

わたしは無にしました

(消費税についてはまたの機会にお話しします)

 

わたしが提出した開業届

f:id:haru7716:20200304194813j:plain

様式が少し違いますが、記載内容はほぼ同じです。

 

前回お話ししましたが、法律には許可と認可があります。

開業届は認可(登録制)になるので

書類に不備が無ければ、受認印を押印してもらって終了です。

 

これと同時に提出しておきたいのが

所得税青色申告承認申請書」

これの承認を貰わないと青色申告が出来ません。

 

青色申告

よく聞く言葉と思いますが、サラリーマンの方は

何なのそれ?でしょう。

所得税の申告には、白色申告と青色申告があります。

なんで白とか青とかなのかは昔の申告方法が云々です。

 

違いは何かと言うと

白色申告は、大雑把な計算でも良いよ

その代わり特別控除は無いよ!

って事だったのですが、今は白色申告も

少し面倒になったので、何のメリットもありません。

 

青色申告は、細かくお金の計算しろよ!

そこまでやって誤魔化せないくらいに

財務状況を丸裸にしてるなら、それに免じて

65万円を特別控除してやる!

って仕組みです。

つまり65万円は利益から差っ引けるんです!

これデカいですよね。

 

少し前にお話ししましたが

売上ではなく、利益に対してなんです。

例えば500万円売り上げがあっても

400万円経費が掛かっていたら

利益は100万円です。

所得税はこの100万円から計算されるのですが

そこに青色申告特別控除で65万円が引かれます。

100-65=35

つまり35万円に対してしか所得税がかからないのです。

 

まあ、極端な例を挙げましたが

現状の私の場合、車両代など経費がかなり大きいです。

減価償却については、また別の機会に)

事業開始年度はそうなるはずです。

つまり、経費がかなり掛かっているので

65万円控除は非常にありがたいのです。

 

他にも青色申告する事でのメリットは沢山あるのですが

今回は事業の始め方についてのお話なので割愛します。

 

国税庁HPより抜粋)

f:id:haru7716:20200304201149j:plain

書き方は開業届とほとんど同じです。

 

①管轄税務署名
②届出日
③納税地
軽貨物運送業の場合、店舗を持つわけではないので
現住所でOKです
④氏名
⑤生年月日
マイナンバー
⑦屋号

⑧所得の種類

事業所得にレ点をします

青色申告の承認取り消しを受けたことがあるか

あるはずないので無にレ点をします

⑩その他の参考事項

複式簿記にレ点をします

 

備付帳簿名は下記にレ点をします

現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳

貯金出納帳・総勘定元帳・仕訳帳

上記8点を提出書類にしないと65万円の

特別控除は受けられません。

 

わたしが提出した青色申告承認申請書

f:id:haru7716:20200304202257j:plain

これも承認なので認可です。

書類に不備が無ければ問題ありません。

 

開業届と青色申告承認申請書は

同時に提出するのが良いでしょう。

2度手間にならなくて済みますからね。

 

どうですか?

簡単ですよね。

士業の方に頼まなくても自分でできます!

自分でやればお金はかかりません。

申請費用は0円です。

 

これで晴れて個人事業主として認められたわけです。

f:id:haru7716:20200304203035j:plain

 

黒ナンバー取得と税務関係

この2つの届出が終われば、あとは仕事をするのみです!

この時点で経営者です!

全てが自分の責任です。

とは言っても、そんなにガツガツはしていないのですが

自分のやりたいことでお金を得る!

なんて素晴らしい事なのでしょう。

と・・・いまは思っています。

 

では、今回はこの辺で終わりにします。

 

・サラリーマン辞めた後の確定申告

・失業保険、再就職手当はどうなるの?

この話は次回したいと思います。

 

旅日記と並行しているので更新日は未定ですが

ご覧いただきありがとうございました。