会社を辞めてからすること
会社を辞めてからも
することが沢山あるので
お話をします。
下記ブログの続きになります。
有給休暇消化も終わり
完全に会社を退職した後に
必ずやらなければならないことがあります。
会社を辞めた翌日に再就職先で働き始めた場合
(空白期間が無い場合)
については、特にすることも無いので割愛します。
健康保険の切り替えは忘れずに
会社を辞めた=社会健康保険の資格喪失
と言うことになります。
さあ、どうするか。
社会健康保険は退職日翌日から
問答無用で資格喪失になるので
何もしないと無保険状態になります。
万が一、退職日翌日に大けがをした
病気をしたなどで病院に行けば
無保険のため全額自己負担です。
そこで、通常は国民健康保険に入るのですが
ここで注意が必要になります。
あなたのサラリーマン時代の収入を確認しましょう。
健康保険は前年の収入から計算されます。
私の場合ですが、サラリーマン時代に
納めていた社会健康保険料は
辞める年の保険料で、毎月約28,000円でした。
これは会社も毎月約半分の28,000円を納めているので
実際の社会保険料は毎月約56,000円になります。
さあ私の場合、この保険料が国民健康保険になると
いくらになるでしょうか?
年間約650,000円・・・
月額約54,000円です。
驚きですよね!!
簡単に言えば、約倍額になると言うことです。
何故倍額になるかと言うと
国民健康保険は全て自己負担だからです。
先ほど書きましたが、社会健康保険の場合
会社が半分負担しています。
なので社会健康保険の総額と比べれば
そんなに差は無いのですが
現実にこの金額を無職になった人間に
払えと言うのは無理な話ですよね。
そこで、社会健康保険は救済策として
「任意継続」と言う制度があります。
これは、2年間は会社を辞めても
再就職しない限りは加入を認めましょう
と言うことなのです。
何故2年間なのか?
健康保険料は前年の収入を基に計算します。
そして健康保険料は毎年7月に決定されます。
例えば2019年11月に辞めたとすれば
国民健康保険は2018年のサラリーマン収入から
計算します。
(社会保険は正確にはその年の4.5.6月の3か月で計算)
つまり2019年12月~2020年6月までは
2018年の収入から計算され
2020年7月~2021年6月までは
2019年の収入から計算されます。
おわかりでしょうか!
サラリーマンで高い給料をもらっていた場合
2019年11月までの収入が2021年6月までの
健康保険料に反映されるんです。
これって怖いですよね~
だから2年間は任意継続が出来るようになっています。
では、任意継続となにか?
会社を辞めても個人の資格で
社会健康保険組合に加入できる制度です。
そして最大のメリットは
国民健康保険より安い事!
社会健康保険でも会社に在籍していないので
会社が半分は出してくれません。
では、全額負担なのか?
答えは全額負担です。
しかし、負担額の上限が国民健康保険より低いのです。
収入によって変わる保険料ですが
40歳~65歳までの介護保険料込みだと
国民健康保険料の上限額が96万円
社会保険料任意継続上限額が43万円
国民健康保険は収入があればあるほど高くなる
社会健康保険は収入があっても天井が低い
私の場合、国民健康保険にすると
毎月約56,000円でしたが
任意継続にしたことで、毎月36,000円です。
年間で240,000円もお得になります。
これ、知らない人いると思います。
一概に任意継続がお得とは言えない場合もあり
任意継続には各社会保険組合での加入条件があるので
ご自身で、国民健康保険なのか
任意継続なのか、どちらがお得なのか調べてください。
そして
退職した次の日には
健康保険・厚生年金脱退証明書を持って
国民健康保険にする場合は市区町村役場へ
任意継続する場合は、社会保険組合のある事務所へ
行き、速やかに手続きをしましょう。
厚生年金から国民年金へ
厚生年金は退職日と同時に徴収されなくなりますが
そのまま放っておくと年金不払いで督促が来ます。
そうならないように、国民年金に加入しましょう。
厚生年金は収入に応じて納付額が変動しますが
国民年金は一律毎月16,540円です。
私はサラリーマン時代、厚生年金は
毎月約40,000円納めてました。
これはかなりお得???
なんてことはありません。
納付額が安くなった分、貰える額も安くなるのです。
まあ、将来の年金の話は貰えるか貰えないかなんて
わからない事なので、ここで損得勘定はしませんが
一応、国の制度なので手続きをします。
これは市区町村役場に行って、
健康保険・厚生年金脱退証明書を持って
「会社辞めたので国民年金の手続きをお願いします」
と言えば、手続きをしてくれます。
渡された書類に必要事項を書き込めば
後日、自宅に振込用紙と口座振替用紙が
郵送されてくるので
振込にするか口座振替にするかすれば良いだけです。
失業保険は貰いましょう
まだまだやることはあります。
次はハローワークへ行きましょう。
せっかくなので失業保険を貰いましょう!
何もしなくても失業保険が貰える訳ではありません。
もちろん手続きが必要です。
ハローワークへ行きます。
窓口で「会社辞めました」と言えば
手続きの準備をしてくれるので
流れ作業のようにするだけです。
失業保険については、かなり専門的な知識がいるので
ここでは詳しく書きませんが
手続きの流れだけ説明します。
まず、失業の手続きをしたら
1週間後に説明会があるので来るようにと言われます。
この説明会に行かないと、失業保険は貰えません。
約2時間程度、再就職の事とか
職業訓練の事とかの話です。
会社都合退職やパワハラ退職などの場合
すぐに失業保険が給付されます。
自己都合退職の場合は
失業保険は3か月後に給付開始ですが
2~3週間後に初回認定日が来ます。
失業保険がまだ貰えないからと言って
初回認定日をバックレるなんて事は
絶対にしてはいけません。
この初回認定日は、説明会参加が
求職活動をしたことになるので
問題なく認定を受ける事が出来ます。
失業保険給付が始まると
4週間に1回、認定日が来ますので
それまでに、求職活動実績が最低2回は必要になります。
これはハローワークで求職相談だけでも
活動にはなるので、月2回はハローワークで
真面目に求職相談をしましょう。
この時、かならず求人に応募しなければ
ならない訳ではありません。
強制はしてきません。
求職活動はあくまで求職であって就職ではありません。
自分が納得いくまで相談すればいいと思います。
こんな感じで過ごしていれば
失業保険が貰えるようになります。
給付期間や給付額などは
専門的なwebサイトで確認してください。
確定申告をしよう
会社を辞めれば、毎月12月にある
年末調整もありません。
辞めてから就職や起業をせず
無職の場合、税金が戻ってくる可能性が高いので
絶対に確定申告をしましょう。
やり方は簡単です
まず、源泉徴収票と生命保険控除証明書などを用意します。
(住宅控除などはやってないので割愛します)
国税庁のHPに行けば簡単に作成できるようになっています。
こんなページになるので該当する所をポチっとします。
辞めてから特に収入が無ければ
給与・年金の方になります。
失業保険は非課税なので、スルーして大丈夫です。
また、退職金も辞める前に会社で税務処理を
頼んでおけば、ここではスルーで大丈夫です。
普通の会社は、退職金の税務処理をしてくれています。
このような画面になるので
数字を入れて行けば勝手に計算してくれます。
特に難しい事はありません。
年末調整の申請書に毛が生えた程度です。
プリントアウトして手書きする事も出来ますが
手書きだと税務署で色々確認されると思うので
できればweb上で処理することをお勧めします。
web上で処理すると
確定申告書に数字が記載済みの物を
プリントするかイータックスで申告するか聞いてきます。
イータックスは登録とかしないといけないので
最初はプリントアウトしてそのまま税務署に
持って行きましょう。
私の場合、税金は還付されました。
約85,000円の還付金が発生
税務署でも、1分くらい書類を確認して終わりでした。
もっといろいろと突っ込まれると思っていましたが…
どうでしたか?
会社を辞めてもすることは沢山ありますよね。
会社って、自分では気づかないような
社会の仕組みで必要な事もやってくれているんです。
サラリーマンは自由を失っている分
面倒なことから解放されているんだと
辞めてから思いました。
それでも私は自由が欲しかったのです!
カッコよく最後をまとめたところで
終わりにします。