軽貨物運送業でギグワークを始める前に!
軽貨物の情報を知りたい時
YouTubeやブログなどを見られる方が
ほとんどだと思いますが
どこも良い事しか言ってませんよね?
夢や希望を持つのも大事ですが
現実を知るのも大事と思い
私はあえて、ネガティブな情報を
お話ししたいと思います。
軽貨物運送業で自分で営業をして
仕事を取ってくる。
所謂「直請け」
開業初期には非常に難しい物です。
ある程度のスキルとコネがあって
独立開業する人は、いきなり直請けを
狙っても、要領は掴めているでしょうが
全くの異業種から軽貨物を始められる方は
まず、ギクワークや業務委託からになると思います。
そこで今回は、ギグワークのお話しします。
ギグワークとは?
主にスマートフォンでアプリをDLして
アプリ上で登録から仕事の受諾までを行います。
基本的に運営の人と会うことはありません。
全てアプリ上で完結します。
アプリ上で仕事の受諾をしたら
指定場所に行き集荷をし配送する流れです。
仕事が終われば直帰が基本です。
Amazonフレックスの場合、持ち戻りがあれば
ステーションに帰らなければなりません。
配完できれば直帰可能です。
ギグワークの落とし穴
誰でも簡単に始められるギグワーク
そう思っていませんか?
この誰でも簡単に始められるは
始められる=登録できる
と言うことで、仕事が保証されている
訳ではありません。
スタート地点には立てますが
走れるか?ゴールできるかは
あなた次第ですよって事を理解してください。
今回は主なギグワーク3つのお話をします
Amazonフレックス
名前の通り、Amazonの宅配をするお仕事です。
スマートフォンにアプリをDLし
申込をすれば、必要書類の提出を求められます。
必要書類の写真を撮りスマホから送信し
審査を待って、無事通過すれば登録されます。
登録されれば、仕事を始められる状態になりますが…
新人向けの仕事はありませんよ!
午前中からの仕事や人気のステーションは
既に優先オファーを貰っているドライバーで
埋まってしまうので、仕事があっても
人気のないステーションの午後から夜中の仕事
もしくは、台風など天気が悪い日にしか
仕事がありません。
今は陽が短く17時には真っ暗です。
宅配未経験者が
知らない街で慣れない仕事
そんな状況の中、夜の街で
まともに仕事ができるでしょうか?
Amazonは誤配には厳しいです。
Amazonフレックスは基本置き配です。
しかし暗い街の中、番地や表札も良く見えず
焦りから、もし違った住所に置き配してしまい
それが第三者の手に渡ってしまったら!
最悪アカウント停止となりAmazonの仕事は
出来なくなってしまいます。
・新人向けの明るい時間の仕事が無い
・新人に夜の宅配はリスキー
これが今のAmazonフレックスの状況です。
しかしAmazonはどんどんステーションを
増やしていくでしょうから
良い方向に変わってくる可能性はある仕事です。
また新人は「ナーサリー」と呼ばれ
初回から10回目までは持ち出し個数が
少なくなっています。
(ステーションや時期によっては
多い場合もあるようです)
登録難易度も高くは無いので
ヤル気のある方はチャレンジしても良いと思います。
PickGO
主に企業配がメインでしたが
いまは宅配の時間チャーターや食品配達
お買い物代行など
色々な仕事を扱っています。
スマートフォンでアプリをDLし
申込をすれば、必要書類の提出を求められます。
必要書類の写真を撮りスマホから送信し
審査を待って、無事通過すれば登録されます。
登録されれば、仕事を始められる状態になりますが…
まず仕事にありつけません!
PickGOには現在
約20,000台の軽貨物が登録されています。
1日の仕事が20,000件もあると思いますか?
じゃあ1,000件?
100件?
詳しい数字は言えませんが、そんなもんです。
少ないパイを20,000人で争います。
PickGOはエントリー制です。
仕事のオファーを申し込むと
荷主側がドライバーを選択します。
つまり、申し込んだからと言って
確実に仕事が貰える訳ではありません。
荷主はほぼ、いつも来てくれる人を選択します。
荷主からすれば、どこの誰かもわからない人よりは
いつも来てくれる顔なじみの方が安心しますよね。
また、システムの仕組み上
新人は仕事がまず取れない仕組みになっています。
登録難易度もかなり低い方なので
(来るもの拒まずと思える緩い審査)
ドライバーの質も様々です。
荷主もそれをわかっているので
余計、新人には仕事を任せない傾向が強いです。
PickGOは新参者に向いていません。
ハコベル
主に企業配と食品配達
宅配の時間チャーターもありますが
個人の配送も扱っています
(小荷物や引越しなど)
スマートフォンでアプリをDLし
申込をすれば、必要書類の提出を求められます。
必要書類の写真を撮りスマホから送信します。
その後、電話面談があり
15分ほど担当の方と話をします。
審査を待って、無事通過すれば登録されます。
登録されれば、仕事を始められる状態になりますが…
ハコベルは審査が厳しいです。
私の感想だと、電話面談を重視している傾向が
強いと感じます。
私の場合、物流業界で働いていたので
知識や多少のスキルもありましたから
電話で聞かれたことに、躊躇なく答える事が出来ました。
1週間くらいで運営から、審査を通りましたので
よろしくお願いしますとの連絡がありましたが
駄目な人は、1ヶ月以上音沙汰無しになるようで
結局、不合格となるパターンが多いようです。
電話の感じからすると、全くのド素人は
審査に通さないように思えます。
これは荷主さんに聞いた話なのですが
「ハコベルさんのドライバーはみんな良い人ばかり来る
それに比べて、〇〇〇GOはとんでもないのが来る」
なんて話されていました。
その荷主さんがたまたまそうだった
可能性が高いですが
なんとなく納得しましたね!
肝心の仕事ですが
東京、神奈川、千葉、埼玉なら仕事はあります。
それ以外は正直厳しいですね。
無い訳では無いですが、圧倒的に少ないです。
ハコベルは早い者勝ちシステムなので
仕事を選んで受諾すれば、案件確定です。
問題は単価
正直安いです。
ハコベルは、繋ぎ仕事としてとらえるのが
正しい考えで、ハコベル1本でと考えるのは
生活が破綻します。
私も直請け仕事の帰り便とか
たまたま暇だし小遣い程度になればいいや
って時にしか、やりませんでした。
審査が厳しいだけあって
サポート体制等はギグワークのなかで
一番しっかりしているのではないでしょうか。
審査が通れば、最初の一歩として
仕事をしていくのは良い環境と思います。
が・・・ハコベルだけで生活していくのは
無理ですよ!
(ハコベルは貨物保険加入必須です)
以上3つのギグワークをご紹介しました。
Uber Eatsを取り上げなかったのは
軽貨物でなくても出来る仕事だからです。
わたしも、やったことありませんしね。
この寒空の中、地蔵している方々を見ると
これは大変だな~と思います。
軽貨物
稼げれば楽しい仕事です!