haru7716の旅だより

主に旅日記です(車中泊・登山)今後色々カテゴリを増やす予定です

切符がお得になるルール(乗継・特定・ラッチ内)

切符のうんちく話、第2段です。

 

JRや一部私鉄の切符には

料金がお得になるルールが存在します。

 

今回は3つお話しします。

 

 

乗継割引

 

新幹線と在来線特急を利用する場合

在来線の特急料金が半額になる制度です。

 

新幹線利用の場合

 

東海道・山陽新幹線(新横浜駅新下関駅間)

(例)東京から名古屋まで新幹線

   名古屋から特急ワイドビューひだで高山へ

   乗車する場合、ひだの特急料金が半額になる。

 

東海道新幹線(特例)

新大阪駅で新幹線に乗り継ぐ場合の大阪駅

(例)東京から新大阪まで新幹線

   新大阪から大阪まで在来線

   大阪から特急はまかぜ鳥取へ乗車する場合

   特例で新幹線から在来線特急に

   直接乗り継いだ事になり

   乗継割引が適用されるため

   はまかぜの特急料金が半額になる。

 

東北新幹線新青森駅

(例)東京から新青森まで新幹線

   新青森から特急つがる弘前へ乗車する場合

   つがるの特急料金が半額になる。

特急料金不要の特例区間

新青森~青森間は特急料金不要で特急列車に

乗車できるため乗継割引自体が存在しない)

 

北海道新幹線新函館北斗駅

(例)仙台から新函館北斗まで新幹線

   新函館北斗から特急北斗で札幌まで乗車する場合

   北斗の特急料金が半額になる。

 

上越新幹線長岡駅新潟駅

(例)東京から長岡まで新幹線

   長岡から特急しらゆきで新津まで乗車する場合

   しらゆきの特急料金が半額になる。

   

   東京から新潟まで新幹線

   新潟から特急いなほで秋田まで乗車する場合

   いなほの特急料金が半額になる。

 

北陸新幹線長野駅金沢駅

(例)東京から長野まで新幹線

   長野から特急しなので白馬まで乗車する場合

   しなのの特急料金が半額になる。

 

   東京から金沢まで新幹線

   金沢から特急サンダーバードで福井まで乗車する場合

   サンダーバードの特急料金が半額になる。

 

北陸新幹線(特例)

(例)東京から上越妙高まで新幹線

   上越妙高から特急しらゆきで柏崎まで乗車する場合

   直江津から柏崎の区間で特急料金が半額になる。

   上越妙高から直江津までは、えちごトキめき鉄道のため

   割引対象外

 

(例)東京から金沢まで新幹線

   金沢から特急能登かがり火で和倉温泉まで

   乗車の場合、津幡から和倉温泉区間

   特急料金が半額になる。

   金沢から津幡までは、IRいしかわ鉄道のため

   割引対象外

 

在来線特急ー新幹線ー在来線特急

上記のような場合は在来線特急料金の

高い方が乗継割引の対象となる

 

坂出駅高松駅の特例

 

新幹線利用の場合

山陽新幹線岡山駅まで乗車

快速マリンライナー坂出駅または高松駅

特急列車に乗り継いだ場合

在来線特急が乗継割引の対象になる。

(例)東京から岡山まで新幹線

   岡山から快速マリンライナーで高松

   高松から特急うずしおで徳島まで乗車の場合

   うずしおの特急料金が半額になる。

 

   新大阪から岡山まで新幹線

   岡山から快速マリンライナーで坂出

   坂出から特急いしづちで松山まで乗車の場合

   いしづちの特急料金が半額になる。

 

サンライズ瀬戸利用の場合

サンライズ瀬戸JR四国内の特急列車を利用し

坂出駅高松駅で乗り継ぐ場合は

乗継割引が適用される。

(例)東京から高松まで寝台特急サンライズ瀬戸

   高松から特急うずしおで徳島まで乗車の場合

   うずしおの特急料金が半額になる。

 

   東京から坂出まで寝台特急サンライズ瀬戸

   坂出から特急いしづちで松山まで乗車の場合

   いしづちの特急料金が半額になる。

 

九州新幹線区間

東海道新幹線の東京~新横浜

山陽新幹線新下関~博多

その他新幹線の乗継割引適用駅以外と

サンライズ出雲には乗継割引が適用されない

 

実際に乗継割引を使った例

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余目から東京まで

特急いなほ上越新幹線を利用した場合

いなほの特急料金が半額になります。

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切符に乗継と印字されます。

 

新幹線⇒在来線の場合

当日中の乗車なら乗継割引が適用されます。

 

在来線⇒新幹線の場合

当日か翌日の乗車なら乗継割引が適用されます。

 

サンライズ瀬戸は、初めに乗る列車の乗車日か

その翌日に乗継割引が適用されます。

 

 

特定特急券

新幹線には特定特急券と言う物が存在します。

特定とは何???

 

簡単に言えば通常の特急券ではないと言うことです。

大きく分けると3パターンあります。

 

最初から料金が安くなっている特急券

 

新幹線の自由席に乗る場合

特定特急券になることがあります。

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これは、特別に安い特急料金が適用される場合です

(例)開業当時の隣駅(1区間自由席利用の場合

   特別に安い料金が設定されています。

   京都から新大阪などの場合です。

   または、豊橋から名古屋

  (開業時、三河安城駅は無かった)

   熊谷から高崎

  (開業時、本庄早稲田駅は無かった)

 

実際に1区間自由席を利用した場合です。

写真はスマートEXを使っているので

実際の切符ではありませんが

指定席と自由席の差額は530円のはずです。

 

しかし、1区間利用の場合

差額は1,220円もあります。

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このように特別な料金が設定されている場合

特定特急券になります。

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新幹線の1区間とは言え、在来線では

30分くらいの距離があります。

それが快適に10分程度で移動できるので

18きっぱーがワープするときに利用します。

 

のぞみ・みずほの自由席

 

東海道・山陽・九州新幹線の最速達種別

のぞみ・みずほの指定席特急料金は

割増料金が設定されています。

指定席なので割増しても、その列車に乗るので

問題ないのですが、自由席の場合

購入日中なら

どの列車に乗っても良い事になっています。

 

のぞみ登場時は全車指定でしたが

現在はのぞみ・みずほ共に自由席があります。

もし自由席でも割増料金を取った場合

ひかり・こだま・さくらの自由席に乗ったら

割増料金を返してくれるのでしょうか?

そんなこと面倒くさいですよね。

そこで、自由席に関しては

のぞみ・みずほも割増料金を取らず

ひかり・こだま・さくらと同額にした訳です。

 

つまり、のぞみ・みずほに乗っても

割増料金を取られていない特急券

特定特急券となるのです。

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はやぶさ・はやて・こまちの特定特急券

 

東北・北海道新幹線はやぶさ・はやて

秋田新幹線こまちには

自由席の設定がありません。

全車指定席です。

 

しかし、盛岡から新函館北斗・秋田間は

特定特急券(立席)と言う物があります。

何これ?

と、思うでしょうが

要は自由席特急券です(笑)

 

全車指定席の新幹線ですが

盛岡以北はぶっちゃけ空いています。

ガラガラになった座席を安い自由席料金で

販売できるように、こんな切符が売られています。

しかし、厳密にいえば自由席ではありません。

あくまで、空いている席に座れるだけで

その席の指定席券を持っている人が来れば

席を譲らなければなりません。

自由席のように、早い者勝ちでは無いのです。

 

料金は自由席と同じ530円引きですが

前項で説明した1区間乗車の場合は

そちらの特定特急料金が適用されます。

まあ、盛岡以北で1区間利用なんて

しないと思いますが…

 

ちなみに盛岡以南で販売される

立席特急券はまた別物です。

これは本当に立席で座れません。

お得感もあまりないので割愛します。

 

 

ラッチ内乗継

 

ラッチとは改札の事です。

つまり改札を出ずに同一方向へ

乗り継ぎをする場合

通しで距離計算をすると言う物です。

これは主に新幹線と近鉄で運用されています。

 

新幹線の場合

大宮駅で東北新幹線から上越北陸新幹線への

乗継は適用されません。

 

 

ラッチ内乗継適用の新幹線の区間

北海道新幹線東北新幹線

東海道新幹線山陽新幹線

山陽新幹線九州新幹線

ラッチ内乗継が適用されます。

 

東京駅を跨ぐ乗継は東京駅で、距離計算を一旦切られます。

東北新幹線東海道新幹線

通しで距離計算されない。

 

東海道新幹線、東京~京都間から乗車し

九州新幹線区間まで乗り継ぐ場合は

博多駅で距離計算を一旦切られます。

東海道新幹線九州新幹線

通しで距離計算はされない。

 

(例)新大阪から博多までのぞみに乗車

   博多駅の改札を出ずに、みずほに乗継し

   鹿児島中央まで乗車

   この場合、新大阪から鹿児島中央まで

   乗車券・特急券を通しの料金で計算

 

   新函館北斗から盛岡まで、はやぶさに乗車

   盛岡から仙台まではやてに乗車

   仙台から東京までやまびこに乗車

   この場合、新函館北斗から東京まで

   乗車券・特急券を通しの料金で計算

 

   仙台から東京まで、はやぶさに乗車

   東京から名古屋まで、のぞみに乗車

   この場合、東京駅で一旦距離計算を打ち切ります

   仙台から東京+東京から名古屋で料金を計算

   (乗車券の切符は1枚になりますが

    2つ加算された額面になっています)

 

これが役立つのは、大型連休などで

指定席が取れない時です。

特に全車指定のはやぶさが満席の時でも

やまびこは空いていたりします。

 

はやぶさは東京~仙台間利用者が多いです。

 

つまり、東京から仙台までやまびこで行き

仙台で大量に降り空席が出来たはやぶさ

仙台から新青森まで乗れる場合があります。

 

在来線特急もラッチ内乗継が適用される区間

ありますが、かなりややこしいので

今回は割愛します。

 

近鉄の場合

近鉄は30分以内の乗継なら

ラッチ内改札を適用しています。

近鉄は特急同士の乗継を考えたダイヤになっています。

 

実際に近鉄でラッチ内乗継をした例

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近鉄京都から橿原神宮前行に乗車し

大和八木で近鉄名古屋行に乗継します。

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このように1枚の切符に2種類の列車が記載されています。

料金は、近鉄京都から近鉄名古屋まで

通し料金になっています。

 

2つ以上の列車に乗っても

途中下車せず1本の列車に乗っていると見なす事が

ラッチ内乗継と言うことです。

 

今回はこれくらいにしておきます。

また、時間があれば

うんちくを語りたいと思います。