haru7716の旅だより

主に旅日記です(車中泊・登山)今後色々カテゴリを増やす予定です

会社を辞める時にすること(在職から退社まで)

サラリーマンが会社を辞める時

意外とすることが沢山あるので

お話します。

 

 

 

転職・独立・倒産・解雇など

会社を去るときは人それぞれですが

必ずやらなければならない事があります。

これをやらないと損したり

余計な税金を払わなければならなかったりと

色々不都合が生じます。

 

また、お役所あるあるですが

お金を取るとき(徴収)は

素早く的確に容赦なくしますが

お金を払うとき(還付・受給)は

こちらから言わないと知らんぷりです。

 

無知は馬鹿を見る世界なので

しっかり認識しましょう。

 

今回は私の例を基に

退職までのお話をします。

 

退社の意思表示は自分でしよう

一番最初のこれは大事です。

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独立開業する場合、もしかしたら今いる会社と

何らかの関わりが出てくる可能性があります。

また、会社と言うのは色々な所で

横のつながりがあります。

良からぬ噂を流されて、独立後の仕事が

うまくいかなくなる!

なんてならないようにするため

穏便に円満退社を心がけましょう。

 

独立ではなく転職でも同じことです

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転職先では「前の会社は何故辞めたのか」

だいたい聞かれます。

この時、馬鹿正直に

「上司が阿呆で仕事ができない」

「社長が馬鹿で会社の将来性が見えない」

など言ってはいけません。

世間は狭いです。

万が一にも「〇〇さんがこんな事を言ってた」

など、話が広まったら仕事しずらいですよね。

 

文句を言ったところで

誰も得はしません!!!

ここはグッと堪えてこう言いましょう。

 

・独立の場合

「独立して自分の夢を叶えたい」

「今まで会社で培った知識など勉強させて頂いた

事には感謝しています」など・・・

自分の気持ちと、辞める会社を持ち上げる事を

しておけば、強引に引き留めることは無いでしょう。

 

・家業を継ぐ場合

「両親が高齢でもう楽させてあげたいので」

この一言だけで良いでしょう。

 

・転職先が決まっている場合

これは注意が必要です

普通の会社はだいたい【就業規則】で

在職中の就職活動はしてはいけない

となっています。

就業規則なんて見る人はほとんどいないので

これに気付かないことが多いです。

 

普通の会社なら在職中の就業活動も

黙認してくれますが

いわゆるブラック企業だと

この就業規則を盾に、退職届を受け取らず

懲戒免職にして退職金を支払わないなど

嫌がらせをされます。

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超絶スーパーブラック企業だと

就業規則すら存在しないので

そんな会社は労働基準監督署

訴えれば済むことですが…

 

なので、こう言いましょう。

「実家の父・母の介護をします」

「〇〇の資格取得のため勉強に専念したい」

嘘も方便です

次の就職先が決まっていることを臭わせず

尚且つ引き留められないようにし

円満退社に持って行くのがベストです。

 

ここで注意が必要な言葉があります。

「病気療養のため」

これは辞める決意をした人が言う言葉ではありません。

これを言えば会社側は大体こう返ってきます。

「じゃあ休職する?」

これでは何の意味もありません。

これを真に受けて休職期間中に

転職活動していたなんてバレたら

間違いなく懲戒解雇です。

 

大きな声では言えませんが

産業医がいる会社は絶対に産業医に相談しないでください。

会社と産業医は裏で繋がっています。

会社の思うようにされてしまいますよ。

 

辞めると決断し一番大事なことは

「自分の口で意思を伝える事」

いまは退職代行業者などもありますが

これ、印象は物凄く悪いです!

 

代行業者を使う人は既に

精神的の追い込まれている人が多いので

まずは代行業者より、労基署やハローワーク

弁護士に相談することをお勧めします。

 

会社を辞めると伝えた後にすること

口頭で辞めると伝えた後は

速やかに「退職願・退職届」を提出しましょう。

提出先は会社によって違うでしょうが

基本的には直属の上司です。

どうしても渡しづらいときは

総務や人事でも良いでしょう。

退職理由は「一身上の都合」で大丈夫です。

前もって口頭でやめるをと言ってあれば

「一身上の都合ってなんだ?」なんて聞いてくる人はいません。

 

ちなみに「辞表」はサラリーマンが出すものではありません。

サラリーマンは「退職願もしくは退職届」

会社役員が任期途中で辞める場合が「辞表」です。

 

退職については労働基準法の上位法にあたる民法

退職日の14日前まで伝えなければならない

とされています。

 

これを基に普通の会社では就業規則

退職の際には14日前までに退職を申し出る事

などとなっています。

しかし、中には30日前など

独自の就業規則もあるので注意が必要です。

 

と、これは規則上の話で合って

現実には2ヶ月前に退職の意志を申し出るのが

もっとも良いでしょう。

 

会社を辞める前の引継ぎ

円満退社をするためにもこれは大事な所です。

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引継ぎを円滑に行うためにも

2ヶ月前に退職の意志を示すのがベストです。

有給休暇を消化する場合は2ヶ月+有休消化日数で考えましょう。

 

私は退職する2ヶ月前に

業務の棚卸をし、リストと簡単なマニュアルを作りました。

引継ぎ者に教育することも疎かにしてはいけません。

 

会社側も2週間後に辞めます、もう来ません

ではパニックになります。

2ヶ月あれば引継ぎもできますし

次の人材確保の時間的余裕もできます。

円満退社はあくまで会社側目線に立って考えましょう。

 

私の場合2ヶ月前でも急だと言われてしまいましたが…

 

 

厚生年金・社会健康保険等の解約手続き

会社を辞める事が総務に伝わると

会社から辞めるにあたっての手続きが始まります。

 

主に4つ

・厚生年金

厚生年金は個人と会社で掛け金を負担しています。

会社にいない人間の分を会社が払う必要は無いので

必然的に厚生年金は解約になります。

会社から解約に伴う書類を渡されますので

必要事項を記入して提出するだけです。

年金手帳を会社に預けている人は返してもらいましょう。

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・社会健康保険

社会健康保険も個人と会社で掛け金を負担しています。

厚生年金と同じ理由で解約になります。

必要書遂に記入して提出するだけです。

有給休暇を消化する場合は、有休消化後の退職日後

郵送で保険証を返却するように指示されます。

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・退職金の手続き

退職金が支給される場合、支給の手続きがあります。

退職金は課税対象なので

税務処理を会社にお任せします

みたいなことを書く書類です。

これをすれば、退職金の確定申告は必要なくなります。

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退職金には退職所得控除があり

かなり優遇されています。

 

控除額
勤続20年以下
40万円×勤続年数(最低80万円)

勤続20年超
70万円×(勤続年数-20年)+800万円

20年以上勤めている場合

かなりの額が優遇されます。

 

私の場合、勤続23年だったので

70万円×(23年-20年=3年)+800万円=1010万円

退職金が1010万円までなら非課税となります。

 

非課税でもこの処理を会社でしてもらわないと

確定申告が必要になるので

必ず手続きをしてもらいましょう。

会社から税務署に連絡してくれるので

個人で手続きする必要はありません。

 

確定拠出年金

企業型確定拠出年金に加入している場合

個人型(iDeCo)に変更する必要があります。

これは会社から説明があるだけで

自分で手続きをしなければなりません。

これは別のブログでお話しします。

 

これらの手続きが済めば会社から

離職票

が発行されます。

これは色々な所で必要となるので

無くさず大切に保管しましょう。

 

以上4つ

その中で、厚生年金と社会健康保険は

転職先が決まっている場合、離職票を転職先に提出すれば

諸々手続きをしてくれます。

 

転職先が決まっていない場合は

市区町村役場へ行き、国民年金国民健康保険

手続きをします。

※ここで注意

国民健康保険は前年の所得額と扶養家族の有無に応じて

保険料を計算するので、基本割高になります。

だいたいの社会健康保険は退職後2年間は

「任意継続」をしてくれるので

その方が保険料が安くなる場合が多いです。

任意継続については別のブログでお話しします。

 

企業型確定拠出年金

転職先の会社も運用している場合

転職先の会社で移換手続きをしてくれます。

 

転職先に無い場合や、就職をしない場合は

個人型確定拠出年金の移換手続きを

退職後半年以内にします。

なぜ半年かと言うと、手続きしなかった場合

勝手に国民年金基金連合会へ移換され

管理手数料を取られ、資産運用も出来ず

そこから新たに個人型確定拠出年金に移換するには

面倒な手続きが発生するなど

デメリットしかありません。

 

個人型確定拠出年金iDeCo)は銀行や保険会社など

色々な所が扱っているので、自分の好きな所を選べます。

 

・その他

会社貸与品の返却(パソコン、携帯電話、IDなど)

重要書類の廃棄もしくは移管

制服・作業着の返却

重要なのは、会社の物は全て返すと言うことです。

個人で廃棄してくれと言われた場合は

速やかに廃棄しましょう。

 

最後の日には挨拶をしましょう

挨拶回りは必ず行いましょう。

優先順位としては

1.お世話になった取引先

2.業務にかかわった別部署の人

3.上司・同僚・部下

 

これは自分から遠い存在の人は

辞める事やその経緯など知らないので

まずは先に挨拶しておくべきとの考えからです。

また、相手の都合が付きにくい順位でもあるので

アポを取っておく優先順位とも言えます。

 

円満退社には必要不可欠のことなので

しっかり挨拶をしましょう。

辞める挨拶なので

菓子折りなどを持って行く必要はありません。

 

独立開業する場合は

この時にさりげなくアピールしておきましょう。

後の仕事につながります。

 

・送別会について

もし自分が辞めることによって

業務が忙しくなっている場合は

自分から早い段階で辞退の意志を表しておきましょう。

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送別会は相手の時間とお金を奪う行為です。

正直な話、全員が全員

気持ちよく送別してくれる訳ではありません。

会社の行事的な意味合いでの送別会は辛いだけです。

 

私は辞めると言ってから1週間後に

「送別会は辞退します」と言いました。

 

それでも、気持ちよく送り出そうとしてくれる人は

「個人的に飲みに行こう」と言ってくれます。

これは、ありがたかったですね。

私も「それなら割り勘で」とお誘いを受けました。

 

飛ぶ鳥、跡を濁さず

 

これが円満退社の神髄だと思います。

 

今回はこれで終わります。

次は退職後のお話をします。