三連休東日本・函館パスの楽しみ方
特別企画乗車券(トクトクきっぷ)
三連休東日本・函館パス
2020年2月22日~24日に函館まで行ったので
三連休鉄道旅でお得に旅をする話をします。
特別企画乗車券とは
JR各社が発売している「トクトクきっぷ」の
正式名称です。
切符の左上に〇企と印字されているのが
特別企画乗車券であることを表しています。
もっとも有名なのが
JR全線普通・快速の自由席と宮島航路が
乗り放題の「青春18きっぷ」でしょう。
このような切符は意外とたくさんあり
お得に旅ができる優れモノなのですが
JRが本気で宣伝しないので
このような切符を知らない人が多いんです。
種類は回数券タイプ・往復タイプ
乗り放題タイプ
JRとしては普通の切符買ってくれた方が
利益は出るのでしょう。
知らないと損をする場合があるので
JR各社HPに目立たないようにある
「お得なきっぷ」と言うサイトを覗いてみましょう。
三連休東日本・函館パスとは
土日祝日で三連休になる時に発売される切符で
普通列車(快速含む)の普通車自由席
JR東日本が運行するBRTが乗り降りできるきっぷです。
価格は大人14,370円 小児4,390円
青春18きっぷと比べると
3日間で14,370円は割高と思えますが
この切符の秀逸な点は4つ
①新幹線・特急利用時も乗車料金は有効
この恩恵は大きいです。
18きっぷ旅の難点と言えば…
新幹線や特急を使いたいときに
乗車券も含めて切符を購入しなければならない事。
購入すれば乗れてしまうのです。
よくわからないと思うので
お得になる一例をあげますと
例えば3連休に東京から函館へ旅行を計画します。
行くことにしました。
普通に切符を買えば
片道
乗車券12,100円 新幹線指定席特急券11,330円
計23,430円
帰りも同じ金額なので、合計46,860円
往復乗車券割引を適用
片道601km以上で往復分の切符を同時購入すれば
乗車券に関して10%割引されます
乗車券往復24,200円-2,420円=21,780円
これに往復の新幹線指定席特急券22,660円を足すと
合計44,440円
往復割引を使っても4万円越えです。
ここで三連休東日本・函館パスです。
三連休東日本・函館パスが14,370円
これに往復の新幹線指定席特急券22,660円を足すと
合計37,030円
普通に切符を買った場合より
約10,000円お得になります!
これ、知らない人結構います。
みどりの窓口では、言われた通りの発券をしますので
知らないと損をする状態になります。
※注意
東海道新幹線は利用できません。
東京~熱海間はJR東日本エリア内ですが
②小児料金が物凄く割安
特別企画乗車券に小児料金が設定されることは
ほとんど無いのですが、この切符は設定があり
大人14,370円 小児4,390円
と、驚異の価格です!
普通の乗車券は小児料金半額ですが、これは半額以下!
つまり、小学生以下の子供がいる家族で旅行する場合
物凄くお得になると言うことです!
③一部私鉄や第三セクターも乗れる
18きっぷで苦労するのが、三セク問題!
新幹線が全国で開業したことで
並行在来線がJRでなくなったために
18きっぷが利用できない弊害が出ています。
(一部特例がありますが、あくまで特例なので制約もあります)
その点、この切符は利用可能です。
函館まで行かなくても、常磐線で仙台まで行き
JRの切符なのに!
※注意
富士急行は利用できなくなりました。
また、関東近郊大手私鉄などは利用できません。
④自動改札機対応
自動改札機対応なので、都会の駅や新幹線など
改札がスムーズです。
必要はありません。
有人改札って大きな駅だと結構並ぶんですよね…
この煩わしさから解放されるだけでも
メリットだと思います。
三連休東日本・函館パスのデメリット
メリットもあればデメリットもあります。
大きなデメリットは3つ
①それでも高い
絶対に新幹線や特急には乗らない旅の場合
14,370円は高いです。
3日間なので14,370÷3日間=4,790円
青春18きっぷの場合
12,050円で5回分有効なので
12,050÷5回分=2,410円
約半分ですね
この切符は新幹線や特急を使う前提での
旅行でないと割安感は出ません。
②当日購入ができない
発売期間は利用開始日の前日までです。
「この三連休暇だから旅でもするか」なんて気分で
三連休初日に買おうとしても買えません。
予め、出かける三連休を計画してから
買う必要があります。
突発的な旅はできないって事ですね…
③運休などでも払い戻しが無い
これは特別企画乗車券全体に言える事ですが
天災、事故等で運行不能の場合や
2時間以上の遅延により接続列車に乗継が出来なかった場合の
払い戻しが受けられません。
だから割安なのです。
購入時にこのリスクは自己責任になります。
※乗車列車が2時間以上の遅延で目的駅に着いた場合
別途購入した特急券は払い戻しを受ける事が出来ます。
切符に取り扱いについては
事故列変や急乗承なんて訳わからない制度もありますが
知らないと損をする制度満載なので
暇があれば別に書きたいと思います。
実際に旅をした行程
2月22日
茅ヶ崎駅をスタートします。
上野東京ラインで宇都宮まで
そこから東北本線をひたすら北上し仙台へ
盛岡で「わんこそば」が食べたくなり
鈍行列車だと閉店時間まで盛岡に着く事が出来ないので
急遽、新幹線でワープ
無事盛岡駅に到着
わんこそばを食べる
何杯食べたかは、この旅の詳細を別ブログにします。
2月23日
盛岡駅を出発
まずは第三セクターで青森まで行きます
青森でねぶた資料館を楽しむ
いざ北海道へ
函館観光してこの日は終了
2月24日
最後は一気に帰ります
一気に東京へ
交通費
三連休東日本・函館パス
14,370円
新幹線指定席特急券
仙台~盛岡 3,380円
新函館北斗~東京 11,330円
合計33,610円
これを、何も考えないで普通に切符を買うと
茅ヶ崎~仙台までの乗車券 6,930円
仙台~盛岡までの新幹線特急券&乗車券 6,580円
盛岡~青森までの乗車券 5,590円
新幹線特急券&乗車券 8,160円
新幹線特急券&乗車券 24,090円
合計 51,350円
では差し引きいくらになるか!
三連休パス33,610円-普通の切符51,350円では!
差額17,740円
こんなにお得になるのです!!!
途中下車したり三セク使ったりすると
その度に距離がリセットされるので割高になります。
(乗車券の長距離有効期間内途中下車は別で話します)
どうです!
17,740円あれば美味しい食事ができますよね!
JRが大きく宣伝したがらないのもわかります…
では、今回はこの辺で
今後、鉄ヲタ話などをしていきたいと思います。
また、この旅は別ブログで詳細に旅日記として書きます。