北海道フリーパスの楽しみ方
特別企画乗車券シリーズ 第二段
トクトクきっぷ
北海道フリーパス
乗り鉄以外はあまりお得感が無い切符ですが
これさえあれば北海道を満喫できます!
北海道フリーパスとは
7日間JR北海道在来線全線の
特急列車自由席・普通列車が乗り放題の切符
しかも6回までは、特急の普通車指定席も利用可
(北海道新幹線は利用できません)
北斗や宗谷、おおぞらなどのロングラン特急も
乗り放題です!
北海道フリーパスのメリットは?
この切符を使うメリットは主に3つ
①有効期間が7日間と長い
時間に余裕のある人限定になりますが
(理由は後記)
7日間JR北海道が使い放題なので
フレキシブルに旅ができます。
以外は普通列車の本数が少なく
在来線普通列車は、1日数本なんて当たり前
たくさん走ってそうな札幌~旭川の都市間移動ですら
普通列車の本数は少なく
18きっぱー泣かせの特急天国です。
主要都市間の特急列車は本数も多く
時間の制約はほぼ受けないと言っていいでしょう。
特急が乗り放題なら
函館・札幌・帯広・釧路・網走・稚内と
7日間あれば余裕で回り切れる訳です。
②少人数ならレンタカーよりも割安
北海道旅行ではレンタカー移動も
有効な手段です。
千歳まで飛行機で、空港からレンタカーで
北海道旅行される方もたくさんいます。
例えば一番安いクラスを借りたとします。
1日5,000円だとすれば7日間で35,000円
これに免責保障金やNOC免除保障金
プラスガソリン代
トータルすると50,000以上
もう少し良いクラスの車を借りれば
それ以上になります。
一人旅ならレンタカーの方が高くなり
二人旅でもトントンか少し高くなるくらい
少人数なら北海道フリーパスがおススメです。
③雪に強いし安全
JR北海道は雪対策がされているので
暴風雪にでもならない限りは止まりません。
都心のように、ちょっとの雪で
「計画運休」なんて事はしません。
暴風雪になれば車も走れないので比較になりませんが
雪の少ない地域から旅行に来て
雪道を走ったことのない人が
冬の北海道を走ることができるでしょうか?
北海道民は雪道でも超飛ばします!
冬に旅行される方は、断然鉄道です!
ちなみに自動改札対応ですが
JR北海道の駅で自動改札が導入されている駅は
札幌近郊と主要都市駅くらいなので
メリットにはしませんでした。
北海道フリーパスのデメリットは?
実はこの切符
デメリットの方が大きいかもしれません。
主に6つ
①みんなが使いたいときに使えない
発売は通年ですが利用期限期間があります。
4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日
は利用できないのです!
酷いですよね…
GW・夏休み・冬休みは駄目なんです。
これ以外に1週間も休める時ってあるの?
って話ですよね
なので、時間に余裕のある人限定なんです。
②やっぱり高い
7日間あれば特急なんか使わなくても
乗り鉄出来るでしょ!
ごもっともです。
一切観光せず、乗り鉄だけに邁進していれば
7日間あれば余裕です。
同じ7日間有効の北海道&東日本パスなら
利用期間は、ほぼ18きっぷと同じで通年ではないですが
11,330円です
北海道フリー切符の27,430円は高く感じますね。
特急に乗らないと割高なのです。
③行動範囲が限られる
JR北海道は赤字営業が深刻化し
赤字路線の廃線が進んでいます。
路線網がどんどん縮小されていってるので
行動範囲に限りがあります。
また、観光地の最寄り駅が徒歩1時間以上なんてことも
普通にあります。
例えば日本最北端の宗谷岬
稚内駅から歩いて行けると思いますか?
路線バスも走っていますが
頻繁にある訳ではありません。
駅からは離れているのが現実です。
④観光シーズンのローカル線は要注意
北海道の特急が走っていないローカル線は
注意が必要です。
普通列車は大体1両か2両編成で走っています。
それは普段人が乗らないからそれで良いのです。
たまに来る観光客の為に車両を用意するなんて
経営の苦しいJR北海道はできません。
観光シーズンでも通常運用です。
これがどういうことか…
まずはスキーシーズンの函館本線
ニセコスキー外国人客でごった返します。
都会の通勤電車です。
特急が走ってないからこれに乗るしかないんです。
長期連休中の釧網本線
(釧路~網走)
釧路湿原を軽快に走る路線です。
知床に近い事もあり、観光客でごった返します。
ここも特急が走っていない路線なので
普通列車に乗るしかないのです。
⑤快速エアポートはいつも混雑
小樽~札幌~南千歳(新千歳空港)を走る
快速エアポートは常に混雑しています。
特に、小樽~札幌は特急が走っていないので
通勤電車並みの混雑です。
また、札幌~南千歳、その先の苫小牧や東室蘭へは
特急北斗、すずらんがありますが
特に北斗は大人気で混んでいます。
⑥北海道新幹線が使えない
新幹線で北海道に入ろうとすると別料金です。
JR北海道の管轄ですが、使えないのです。
使えません。
この切符は駄目なの?
デメリットの方が多かったですが
では、駄目なのかと言えば
そんなことはありません。
少し工夫すれば最高の鉄道旅ができます。
3つの工夫
①シーズンや時間帯を避ける
元々、GW・夏休み・冬休みに使用できない切符なので
混雑時期にかぶることは無いと思うのですが
スキーシーズンの函館本線は朝夕の時間帯を避ける。
特急北斗は必ず指定席を前もって確保しておく。
②ご利用は計画的に
稚内・網走へ行くには特急の本数が少ないので
計画的に乗らないと行き詰ります。
札幌~旭川は通勤電車並みに特急が走っているので
問題ないでしょう。
函館行き北斗は常に混んでいるので
指定席を取るようにします。
釧路行きおおぞらは混んでいる印象がありません。
③6回の指定席権利は有効に使いましょう
6回だけ指定席を取ることができますが
ここぞという時に使います。
ガラガラの特急なら自由席でも問題ありません。
返って自由席の方が快適な場合もあります。
先に話しました特急北斗
これはいつも混んでいるので
札幌駅での自由席は争奪戦です。
もちろん途中駅からなんて乗れません。
函館からの場合も同様です。
混雑時期と被ると、函館駅で満席なのに
混雑しそうな特急で指定席を取るようにしましょう。
7日間で6回までですから、意外と少ないんです。
実際に旅をした行程
2019年10月21日
前日に新潟港から新日本海フェリーで北海道入りしました。
千歳駅から出発です。
千歳から函館まで行きます。
まずは快速エアポートで小樽へ
函館観光をして終了
10月22日
午前中函館観光
午後、スーパー北斗で札幌へ
夜の札幌でスープカレー
10月23日
特急で札幌へ帰る
北海道大学の紅葉黄葉を見る
夜のすすきので弾ける
10月24日
札幌から特急スーパーおおぞら(当時)で釧路へ
釧路でレンタカーを借り摩周湖へ
美幌峠と屈斜路湖
開陽台
レンタカーを返し釧路で一泊
10月25日
網走監獄を見る
網走駅に戻り、特急大雪で旭川へ
旭川でラーメン食べ比べ
10月26日
稚内駅
レンタカーを借り宗谷岬へ
エサヌカ線
(運用車両変更有)
10月27日
旭川から特急カムイで札幌へ
札幌から特急スーパー北斗で函館へ
函館
これで北海道フリーパスの行程は終わりです。
この後、新幹線に乗りました。
途中、レンタカーも借りていますが
27,430円で結構楽しめました!
まずやらないですが、この鉄道旅を
普通の切符購入だとすれば
(長万部~函館は特急指定席)8,850円
函館~札幌(特急指定席) 9,440円
札幌~新十津川 1,890円
滝川~札幌(特急自由席) 3,040円
札幌~釧路(特急指定席) 9,990円
釧路~網走 4,070円
網走~旭川(特急指定席) 8,560円
旭川~札幌(特急自由席) 4,690円
札幌~函館(特急指定席) 9,440円
函館~新函館北斗 440円
合計77,660円
北海道フリーパス27,430円-普通に購入77,660=
差額50,230円
どうですか?
この驚きの結果は!
このような感じで旅をすれば
こんなにお得なんです。
使い方次第ではかなりお得な
北海道フリーパスでした。